こんにちは!ガトーしらはまです。
チーズケーキ屋をやっていると、正直あまり出会うことはないのですが「チーズケーキが嫌い」という人、実は結構いるみたいなんです。
チーズケーキ屋としては辛い事実ですが、なぜ好き嫌いがあるのを知っておくのは大切だと思うので、ここは勇気を振り絞って調べてみることとしました!
すると、チーズケーキが嫌いな原因と言うのはいくつかに分かれるようです。
チーズケーキが嫌いな人の主な理由
チーズ自体が嫌い
チーズ自体が嫌いな方は、チーズの臭いが苦手であることがほとんどのようです。
そして臭いが理由でチーズケーキを敬遠している場合、それは食わず嫌いであるかもしれません。
確かに臭いの強いチーズは存在しますが、すべてのチーズが臭いかと言うとそうではありません。
チーズは種類によって個性が大きく変わります。
例えばチーズ内部に青かびを発生させて熟成させたゴルゴンゾーラチーズは、香りも風味も強烈です。
ウォッシュタイプのチーズも強烈な個性を持っているものがあります。白カビ系のカマンベールチーズでもやや癖があります。
ただしチーズケーキに使われるチーズはフレッシュタイプと言われる「クリームチーズ」であることがほとんどです。
フレッシュタイプのチーズにはモッツァレラチーズやカッテージチーズ、マスカルポーネチーズなどがありますが、いずれも熟成の工程を経ず、カビの繁殖もさせないため、強い香りはありません。
よくご家庭の冷蔵庫に見られるスライスチーズの方がよっぽどクセのある香りがします。
もしチーズの臭いの先入観からチーズケーキを避けている方がいるなら、クリームチーズなら大丈夫な場合もありますよ。
乳製品が嫌い
チーズよりももっと根本、乳製品が嫌いという人もいるようですね。
小さいころに無理やり牛乳を飲まされていたからとか、牛乳を飲むとお腹が緩くなるからとか、そもそも牛の乳をのむのが気持ち悪いとか(汗)、乳製品が嫌いな理由はそれぞれのようです。
乳製品の風味が苦手な人にはクリームチーズも厳しいかもしれませんね。これは完全に好みだから仕方ありません。
牛乳を飲むとお腹がゆるくなるというのは、牛乳に含まれる「乳糖」を分解する酵素が大人になると少なくなり分解できないため起こります。しかしチーズには乳糖がほとんど含まれないので、お腹が緩くなる心配をして避けているのなら大丈夫です。
乳糖は一般的に、牛乳>ヨーグルト>チーズの順で少なくなります。
もし、乳製品だという理由でチーズケーキを口にしたことが無いのなら、ぜひ試していただくことをお薦めします。
ただ牛の乳だから嫌という理由の場合は、、、、、何も言えません。笑
チーズが甘いのが許せない
通常チーズは塩気があるものです。そのチーズに甘さが加わっていることが苦手だと言う意見もあります。
チーズは好きだけどチーズケーキになると食べたくなくなるという人もいます。
甘いはずのものが渋い、辛いはずのものが酸っぱい、苦いはずのものがしょっぱいなど、何かをはじめて口にしたときに、自分の中で思っている味と違ったりすると拒絶反応が出てしまうことがあるようです。
何を隠そう、実は僕も酢豚に入っているパイナップルが苦手です。
小さい頃、家では酢豚にパイナップルが入っていることはありませんでした。今考えると親も苦手だったのかもしれません。
自分でお金を稼ぎ外食を出来るようになってから、酢豚を注文してみるとパイナップル缶に入っているようなパイナップルが入っていました。一緒にいた友人に「これやばくない?」と聞くといや普通でしょと言われたのでそのまま食べてみたのですが、どうしても口に合わず、それ以来酢豚を注文することはなくなりました。
僕の中でそれまでパイナップルは甘いものでデザートだったので、どうしても塩味をまとってメインの食事に紛れていることが受け入れられなかったのです。
最近になってやっと酢豚inパイナップルを克服しました(正直大好きという分けではありませんが。。。笑)。
だからチーズを甘くして食べさせるチーズケーキが苦手、という方の意見も十分にわかります。
そういえば興味深いこともあります。
チーズケーキはダメだけティラミスなら食べられるという人がいるのです。ティラミスは行ってみればマスカルポーネチーズのデザートですから、チーズケーキが苦手なら本来ティラミスもダメなはずです。
もしかすると「これもチーズケーキの一種だよ」とささやくと食べられなくなるのかもしれませんね。
チーズケーキの種類によって好き嫌いがある
「スフレチーズケーキなら大丈夫!」とか「レアチーズケーキだけはダメ!」とか「ベイクドチーズケーキがちょっと苦手」とチーズケーキの中でも種類によって好き嫌いは分かれるようです。
レア・ベイクド・スフレそれぞれもちろんチーズは使いますが作り方は全く違います。そのため出来上がりの食感も風味の立ち方ももちろん変わります。
一般的には、スフレチーズケーキはフワフワで泡のような食感、レアチーズケーキはゼラチンや寒天で固めることが多くババロアに似た触感、ベイクドチーズケーキはぎゅっと焼き固めた重厚感と滑らかさがあります。
いずれかの種類を食べてチーズケーキ嫌い!となった方には、ぜひ他の種類のチーズケーキを試していただければなと思います。
チーズケーキの好き嫌いまとめ
稀に、当店のチーズケーキをお買い上げいただいたお客様から「チーズケーキ嫌いって言ってた家族に食べさせたら、これならいけるって言ってたよ!」などと嬉しいご報告をいただくことがあります。
チーズケーキを販売する立場からすると、もちろん好きな人に心から楽しんで欲しいという想いがある一方、苦手だと思っていた方から好きになったというご報告をいただけるのは大変嬉しいことです。
苦手かもと思いながらあえて挑戦する方は、前章を参考になぜチーズケーキが嫌いなのかを思い返してみてください。
そして食べる前に前にそれがどのようなチーズケーキなのかを正確に把握しておくことが大切です。
プレゼントやギフトにする場合も同じことが言えますね。
当店で言えば、チーズケーキの種類はベイクドチーズケーキです。
クリームチーズをふんだんに使って焼き上げているので、チーズ本来の深いコク、そして味わいと風味が特徴です。
クリームチーズはフレッシュチーズなので青カビや白カビ系のチーズにある熟成臭はなく、後味もさっぱりしていて後を引きません。
ベイクドチーズケーキは何度食べてもが苦手と言う方は難しいかもしれませんが、それ以外の理由、特に食わず嫌いでチーズケーキが嫌いと言っている方には気に入ってもらえる可能性は十分あると思います。
先入観を取り払ってぜひ挑戦してみてくださいね。